遮熱材や工法の種類をわかりやすく紹介!
「最近、遮熱って良く聞くようになったけどどんな効果があるんだろう・・」
「費用をかけ工場に遮熱材を張ったけど、効果と耐久性が心配・・」
「毎年多発する熱中症をなくすため、職場の環境を改善したい・・」
「わが家を夏の猛暑と冬の極寒を快適に省エネで改善したい・・」
こういった悩みや疑問を抱えている方も多いと思います。
遮熱をするには、遮熱材と工法選びがかなり重要になってきます。
遮熱についてはネットでの情報も多く知識を得る事ができます。しかし専門性もあり実際のところ遮熱材を使ったらどんな効果があるのか。遮熱対策をどのようにしたらよいのかを解説します。
今回は熱についての話から遮熱材の種類をご紹介!またその工法をお伝えします。遮熱効果について理解して頂き、最後には「夏は涼しく、冬は暖かい」を実現するためのおすすめ工法を紹介します。是非最後まで読んでくださいね!
目次
1 遮熱とは
2 遮熱の効果と影響
3 遮熱工事での対策
4 遮熱材と遮熱工法の種類
5 おすすめの遮熱対策と工法
6 まとめ
1.遮熱とは
遮熱とは、太陽光などの熱(特に輻射熱)を反射して建物内部への侵入を防ぐ技術のことです。 主に夏場の暑さ対策に使われ、屋根や外壁に遮熱材や遮熱塗料を施工することで室内温度の上昇を抑えます。
熱の伝わり方には、下記の3つがあります。
・伝導(伝導熱):物質内部で熱が移動する。フライパンを火にかけると熱くなる等
・伝達(対流熱):気体や液体の流れで熱が移動する。やかんで水を沸かすとお湯になる等
・放射(輻射熱):太陽の熱は物体が電磁波を放射して地球に伝わる熱。焚火の熱等
この輻射熱を反射させ温度上昇を抑制することです。
2.遮熱の効果と影響
簡単に遮熱というと、熱の侵入を防ぎ温度上昇を抑えるだけのようですが、実は「夏は涼しく!」「冬は暖かく!」と1年中を快適にする効果があります!
まずよく言われる遮熱することのメリットとデメリットをお伝えします。
<メリット>
・夏の室温上昇を抑制:特に西向きや東向きの窓、屋根で効果が大きい。遮熱材を施工する と、屋根や外壁の表面温度が未施工時より 10〜15℃低下が期待され、室内温度も平均で 2〜3℃下がるとされる。特に屋根裏や2階など熱がこもりやすい場所で 効果が大きい。
・省エネ効果:冷房効率アップ:エアコンの使用量を減らし、電気代削減につながる。
・環境貢献:省エネによるCO₂削減効果がある。
・建物寿命の延長:屋根や外壁の熱劣化を抑えるため、建材の耐久性が向上する。
・ヒートアイランド現象の抑制:都市部での気温上昇を緩和する効果も期待される。
・多用途:住宅だけでなく、工場・倉庫・タンクなどでも利用可能。
・熱中症予防:工場などで働く人の労働環境を改善できる。
・低体温症予防:寒さから体温喪失を防ぐ。
<デメリット>
・冬場の影響:太陽熱を反射するため、冬は室内が暖まりにくく「寒く感じる」事がある。
(※メリットもあり室内を遮熱することで暖房効果を高められる)
・効果の限界:断熱と違い、伝導熱や対流熱には効果が弱い。
・施工条件依存:遮熱材の種類、施工技術、汚れや劣化で効果が低下する場合がある。
3.遮熱工事での対策
材質・環境条件に合った工法を選ぶ
・遮熱対策では住宅、工場、オフィスなどで最適な工法が変わるので遮熱工事を検 討する際は、屋根や外壁の材質・環境条件に合った工法を選ぶことが大切です。
効果的な組合せを選ぶ
・一般的には工場なら「遮熱カバー工法」、住宅なら「遮熱塗料+遮熱シート」の 組み合わせが効果的だと言われています。
専門業者による施工
・遮熱工事の注意点としては遮熱材は反射率だけでなく施工方法が重要です。誤っ た工法や設置不良は効果が半減しますので、専門業者による施工を推奨します。
4.遮熱材と遮熱工法の種類
遮熱材の種類
遮熱シート
・アルミ箔など金属膜を加工したシートで屋根裏や壁内部に施工し、輻射熱を反射
・工場の機械を覆って熱対策にも活用可能
多層構造型遮熱材
・アルミ反射層+断熱層+空気層で構成倉庫や体育館など大型施設で高い効果あり
遮熱鋼板
・製品時にあらかじめ鋼板に遮熱材や遮熱塗装を施してある。
遮熱クロス
・遮熱材を施した壁表装材で部屋の既存壁を遮熱化する。
遮熱塗料
・屋根や外壁に塗布して太陽光(近赤外線)を反射
・リフォームに適し、色や質感を選べる。
・耐久性はやや劣るが施工が容易(5年~10年で塗替え)
遮熱カーテン
・遮熱材を使ったカーテン(隙間などの対策が必要。遮光で暗くなる)
遮熱フィルム
・窓ガラスに貼るタイプ(種類があり明るさや遮熱効果の度合も選べる)
・室内への日射熱侵入を防ぎ、冷房効率を改善する。
・飛散防止効果もある
エコガラス(LOW-Eガラス)
・窓ガラスに使用される。
・大きく2つに種別「遮熱タイプ」「断熱タイプ」があり使用する方角で使い分 けする。
遮熱工法の種類
各メーカーや施工業者で独自の遮熱材や工法の名前がありますが、簡単に屋外と屋内の工法を紹介します。
屋外
鋼板ラップ工法(耐久性30年~):既存屋根の外側に遮熱材を施した新しい鋼板屋根を設置。
屋根と屋根の間に通気層を作り、温度によって自動開閉する換気システムを利用。
VENTルーフ工法(耐久性30年~):遮熱のしくみは鋼板ラップ工法と同じで資材を軽量化し既設全ての建物に適応。
直貼工法(耐久性10年~):直接屋根に遮熱シートを貼っていく方法。太陽光のギラギラした反射がない色つきのものがよい。
金属カバー工法(耐久性10年~):既存の屋根に金属鋼板を重ねる方法
ベンチレーション工法(耐久性10年~):遮熱シートと換気機構 (空気層)を組み合わせる方法
遮熱塗料(耐久性5~年):屋根や外壁に塗布し、太陽光を反射して表面温度を下げる方法
遮熱フィルム(耐久性5~年):窓ガラスに貼り、室内への日射熱を防ぐ。(外貼用)
屋内
内貼工法:(耐久性5年~): 遮熱材を壁、天井を部屋内側から貼る方法。
直貼工法:(耐久性10年~): 遮熱クロスを壁、床、天井を部屋壁面に直接貼る方法。
遮熱シート工法(耐久性10年~):屋根裏や外壁内側に遮熱シートを施工する方法
遮熱フィルム(耐久性7年~):窓ガラスに貼り、室内への日射熱を防ぐ(内貼用)
おすすめの遮熱対策と工法
夏は涼しく、冬は暖かいを実現するために輻射熱からでる放射熱を調整し遮熱をする。
・工場などでは:鋼板ラップ工法、VENTルーフ工法
(低コストで施工性が良く短工期でアスベスト調査対策に的している)
・住宅・事務所などでは:ラップ工法+室内遮熱
(遮熱クロスで室内壁、床、天井を直貼、窓は採光が必要なので遮熱フィルムで対応)
まとめ
・遮熱とは太陽光等からの輻射熱を反射させ温度上昇を抑制することです。
・遮熱する事により冷暖房効率を高め、省エネ効果と病気のリスクを低減します。
・遮熱工事は遮熱材と工法選びが重要です。熱の知識を持って正しい施工を行う専門業者を選ぶようにしましょう。
今回は遮熱についての効果と対策、遮熱材と遮熱工法の種類の紹介をしました。遮熱について理解と今からのリスク対策を踏まえ、快適で安全な環境を実現してください。
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